はじめに

みちくさうるまについて

2011年4月、私たちは沖縄県うるま市という街に家族5人で引っ越してきました。自分たちの暮らし始めた街はどんな街だろう?そんな気持ちで街を散策してみると街のあちらこちらに手作りの小さな看板がありました。看板をたよりに進んでいくと、そこにはガイドブックには載っていない素敵なカフェや雑貨屋さんがあるではありませんか。ひょっとしたら、この街の素敵なお店はただ知られていないだけなのかも?そんな気持ちで自分たちの街を一冊にまとめてみたのが「みちくさうるま」です。だれもが大切に手にとってこの街を巡ってもらえるように、そしていつまでも記憶に残るような冊子になるよう、文体・書体・デザイン・紙質に至るまで試行錯誤を重ねて作りました。

みちくさうるまの軌跡

みちくさうるま

2012年9月に最初のフリーペーパー「みちくさうるま」が発行され、最初は1000部印刷したのですが、あっという間になくなってしまい、その後10,000部発行することに。「みちくさうるま」を手に地域の人たちがうるまの街を巡る現象がおきました。やがて市外からも「みちくさうるま」を手に掲載されている店舗を求めて人が訪れるようになりました。

2013年度 日本フリーペーパー大賞優秀賞受賞。

みちくさうるま勝連浜比嘉散歩

まもなく、うるま市観光物産協会の依頼で、写真家・藤代冥砂さんに撮影協力をいただき、第2号目となる「みちくさうるま勝連浜比嘉散歩を発行します。こちらは、ダイナミックな南国の深い緑と世界遺産勝連城跡、そして手つかずの自然がそのまま残る浜比嘉島の魅力を存分に楽しめるフォトブックとなっています。

みちくさうるま与勝フリーウェイ

続いて、うるま市からの依頼で、レンタカーに配布するフリーペーパーを制作する事に。エリアは、観光客の多い世界遺産勝連城跡(かつれんじょうあと)周辺と、勝連半島から伸びる海の上の橋「海中道路」の先に広がる4つの島々を含む「与勝(よかつ)」が選ばれました。世界遺産、海中道路、島々の自然、島で息づく工芸品などうるまの島しょ地域の魅力をまとめた一冊。レンタカー10,000台に配布されました。

みちくさうるま工藝紀行

自分たちの暮らす「うるま市」に根づくの工芸品について纏めた一冊。出会った工藝作家は9名、ジャンルは「やちむん」「紅型」「琉球ガラス」「琉球藍織物」「シェルクラフト」「とんぼ玉」など多岐に渡るものでした。取材を通じて感じた課題は、地域で作られている魅力的な工芸品が、うるま市で纏めて展示している場所がないということでした。そこで、みちくさうるま工藝紀行に参加してくださった作家の皆さんにご協力いただき、地域の工芸品を紹介しながら販売するギャラリーを開くことに。この号をきっかけにみちくさうるま制作スタッフが運営する「Galleryはらいそ」が2014年10月に産声をあげます。

Galleryはらいそは下記の「みちくさうるま工藝紀行」に参加してくださった工藝作家の協力を元にスタート。

  • 島袋克史さん(やちむん)
  • 森永たつやさん(やちむん)
  • 山田義力さん(やちむん)
  • 宮良千加さん(琉球藍織物)
  • 徳田佐和子さん(紅型)
  • 山本ふじのさん(紅型)
  • 松本栄さん(琉球ガラス)
  • 川初真さん(夜光貝ジュエリー)
  • 當山みどりさん(とんぼ玉アクセサリー)

2013年度 日本フリーペーパー大賞優秀賞受賞。

MichikusaUruma

うるま市は、沖縄県のちょうど真ん中に位置しています。この辺りは米軍基地が点在していることもあり、飲食店やショッピングモールなどアメリカ人で賑わっています。また、隣の恩納村には、世界各国から研究者が集まる「沖縄科学技術大学院大学」があり、国際色豊かなエリアでもあります。基地内と市内を行き来する知人から、沖縄在住のアメリカ人向けの情報が少ないという話を伺い、外国人向けに英語版を作ることになりました。翻訳には、以前英会話を習っていたイギリス人講師と翻訳のお仕事をされている奥様にご協力いただきました。外国人にキャッチされやすいような画像に差し替えたり、翻訳の構成には参加したりと新たなチャレンジが出来た号でもあります。

みちくさうるま石川写真散歩

さて、Galleryはらいそをオープンして暫くするとようやく観光客が訪れるようになりました。そこでまた課題が出てきます。観光客から「この辺りに美味しいお店はありませんか?」と聞かれることが多くなり、その都度手元にある「みちくさうるま」を配布するのですが、それもとうとう底をついてしまい…口頭で店名を伝えてグルメサイトへ誘導する説明をしていましたが「自分の言葉で伝えたい」という気持ちが芽生えて限界を感じてきます。ついに、最初は沖縄の「うるま市」に限定したレアなフリーペーパーから、Galleryがあるうるま市の「石川」に限定した激レアなフリーペーパーを発行することに。

こちらの「みちくさうるま石川写真散歩」は、主にGalleryはらいそに訪れてくださった方々にお配りしていたフリーペーパですが、デザイン好きの旅に役立つ情報誌「d design travel 沖縄」の増刷記念に挟み込まれることになりました。

 

みちくさうるまの配布協力店舗(うるま市外)

「みちくさうるま」は県内のショップの皆様にご協力いただき沢山のお店に配布協力をしていただきました。

  • 浮島ガーデン
  • Ploughman’s Luch Bakery
  • 水円
  • ヤソウカフェ
  • PORTRIVERMARKET
  • 八重岳ベーカリー
  • ちはや書房
  • OMARBOOKS
  • chahat
  • 言事堂
  • Cacutas Eatrip
  • 自家焙煎珈琲みちくさ
  • taion
  • D&Department by Okinawa standard
  • ten
  • 那覇市立図書館
  • and more….

みちくさうるまの配布協力店舗(うるま市内)

地域の人たちに愛される「みちくさうるま」は、市内のカフェや雑貨やさん、パン屋さん、ホテルなど本当に沢山の施設に配布協力いただきました。

  • フクロク亭
  • cafe Pipineo
  • Boulangerie i+plus
  • Boulangerie cafe Yamashita
  • 焙煎工房グッドカンパニー
  • cafe holoholo
  • hinata cafe
  • NIWA CAFE
  • オハナ食堂(閉店)
  • Soupcon beachside cafe(閉店)
  • うるま市観光物産協会
  • イチハナリアートプロジェクト
  • 暮らしにアートin伊計島
  • 浜比嘉島リゾートホテル
  • ホテルはまひが413
  • ココガーデンリゾートホテル
  • うるま市立図書館
  • and more….

 

みちくさうるま番外編

これも、うるま

「みちくさうるま」を見て「うるま市商工観光課地域雇用創造協議会(現:一般社団法人プロモーションうるま)」より依頼を受けて2014年3月に発行したフリーペーパー。うるま市の物産に焦点をあてて、「女性の移住者」でチームを作って1冊を作りたいというユニークなお仕事でした。企画、編集、メンバー構成、制作まで丸ごと請け負うというかなり大掛かりなプロジェクト。参加してくれた女性移住者のメンバーは、浦添で大人気のセレクトショップのオーナー夫人、コピーライター、「あるもので」ものづくりを推進する活動家、カメラマン、フードスタイリストといった異端なメンバーがずらり。毎回地域の生産者を訪れて話を聞き、食べたり飲んだり、体験したことを持ち帰って最終的に掲載する商品を決めてから担当を振り分け原稿を執筆し、デザインに入りました。「移住した女性の視点」で選んだうるま市の素材をそのままお伝えしています。

2014年度 日本フリーペーパー大賞優秀賞受賞。

みほその細道

2017年2月にうるま市商工会の依頼により制作したフリーペーパー。コンセプトは「みちくさうるま石川写真散歩」に近いのですが、石川写真散歩が「昼の顔」とするならば、みほその細道は「夜の顔」といいましょうか。お酒と一緒に舌鼓を打つイメージで石川の町を紹介しています。

2017年度 日本フリーペーパー大賞優秀賞受賞。